セリア大量閉店の背景と影響
最近、100円ショップのセリアが大量閉店しているというニュースが話題になっています。多くの人々が「頼む、生き延びて」「うそやん…」といった悲痛な声を上げていますが、なぜこのような事態になっているのでしょうか?
【大打撃】100均「セリア」大量閉店、円安で輸入コスト爆増https://t.co/Mw5jetGJuV
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2024年8月31日
2024年3月期決算短信によると、直営店出店数は前年より1店増えた一方、退店(閉店)は69店。売上高は2230億円と過去最高を更新したものの、純利益は約98億円と「儲けがほとんどない」状態だという。 pic.twitter.com/X6Q8Itptw9
円安の影響
セリアの大量閉店の主な原因は、円安による輸入コストの増加です。2024年には1ドル160円を記録し、輸入コストが大幅に上昇しました。100円ショップはほぼ全ての商品を輸入に頼っているため、この影響は非常に大きいです。仕入れ値が上がる一方で、価格を上げると客数が減少するため、利益を確保するのが難しくなっています。
売上と利益のギャップ
セリアの2024年3月期決算短信によると、売上高は約2230億円で過去最高を更新しましたが、純利益は約98億円にとどまりました。商品は売れているものの、利益がほとんど出ていない状況です。このため、不採算店が増え、閉店を余儀なくされています。
一方、ダイソーの2023年の売上高は約6249億円で、純利益は約151億円でした。ダイソーはセリアに比べて売上高が約3倍、純利益も約1.5倍となっています。ダイソーは300円や500円の商品を展開する「Standard Products」や「THREEPPY」を展開しており、これが利益率の向上に寄与しています。
100均業界の未来
100均業界は今後も成長が期待されています。物価高や節約志向の高まりにより、手頃な価格で生活必需品を提供する100円ショップの需要は依然として高いです。
しかし、円安や輸入コストの増加により、100円という価格設定を維持するのはますます難しくなっています。多くの100円ショップが300円や500円の商品ラインナップを拡充し、付加価値を高める戦略を取っています。このような「脱・100円」の動きが今後の業界の鍵となるでしょう。
まとめ
セリアの大量閉店は、円安や輸入コストの増加といった外部要因によるものです。今後、どのような戦略を取るかによって、セリアの未来が決まるでしょう。100均業界全体としては、価格設定の見直しや付加価値商品の展開が求められています。私たち消費者としても、セリアや他の100円ショップの動向を注視し、応援していきたいですね。
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