屋久島の「弥生杉」、台風10号で倒れる
2024年8月末に日本列島を襲った台風10号の影響で、鹿児島県屋久島の白谷雲水峡にある推定樹齢3000年の「弥生杉」が倒れるという悲しいニュースが報じられました12。
台風10号の影響
台風10号は8月27日から29日にかけて屋久島に接近し、強風と豪雨をもたらしました。8月31日に被害の確認が行われた際、弥生杉が根元から折れて倒れているのが発見されました12。また、弥生杉だけでなく、縄文杉へのルート近くでも土砂崩れが発生し、通行止めとなっています2。
地元の反応と今後の対応
地元のガイドや観光業者は、弥生杉の倒壊に深い悲しみを感じています。ツアー予約のキャンセルが相次いでおり、早急な復旧が求められています2。屋久島町は、観光客の安全を確保しつつ、被害の復旧に全力を尽くすとしています。
自然の力と保護の重要性
今回の出来事は、自然の力の前に人間がいかに無力であるかを改めて感じさせられるものです。同時に、貴重な自然遺産を守るための努力がいかに重要であるかも再認識させられます。弥生杉のような歴史的な木々を次世代に引き継ぐために、私たち一人ひとりができることを考え、行動していくことが求められます。
屋久島の長寿の木々
屋久島には、樹齢1000年以上の杉が数多く存在し、その中でも特に有名な木々を以下に紹介します:
縄文杉(推定樹齢2000年~7200年)
- 樹高: 25.3m
- 幹周り: 16.4m
- 標高: 1,300m
- 屋久島の象徴とも言える最大級の屋久杉で、世界自然遺産登録エリア内に生息しています3。
大王杉(推定樹齢3000年)
- 樹高: 23.7m
- 幹周り: 11.6m
- 標高: 1,211m
- 屋久島の中でも特に大きな屋久杉の一つです2。
紀元杉(推定樹齢3000年)
- 樹高: 19.5m
- 幹周り: 8.1m
- 標高: 1,230m
- 紀元前から生き続けているとされる屋久杉です4。
大和杉(推定樹齢3000年)
- 樹高: 34.6m
- 幹周り: 10.4m
- 標高: 1,285m
- 屋久島の中でも特に高い位置に生息しています2。
万代杉(推定樹齢3000年)
- 樹高: 13.4m
- 幹周り: 8.4m
- 標高: 696m
- 屋久島の中でも特に古い屋久杉の一つです2。