洞窟の生態系に影響を与えたスナック菓子
米ニューメキシコ州のカールズバッド洞窟群国立公園で、観光客が持ち込んだスナック菓子が洞窟内に落とされ、生態系に多大な影響を与えたと報告されています。この洞窟群は、1995年に世界遺産に登録されており、地球の歴史や生物の進化を示す重要な場所です。
【指摘】観光客が洞窟に落としたスナック菓子で「世界が一変」、米国立公園が注意喚起https://t.co/CHSoNrjutV
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2024年9月10日
観光客が持ち込み禁止の菓子を落とし、カビが生えたという。レンジャーたちがカビを取り除いた。微生物やカビには、洞窟内の生態系には存在しなかったものも多かったと指摘している。 pic.twitter.com/YulEWhjuB0
このスナック菓子は、洞窟内の湿気で柔らかくなり、微生物や菌類が繁殖するのに最適な環境を作り出しました。公園当局は、スナック菓子がカマドウマ、ダニ、クモ、ハエなどの一時的な食物網を形成し、洞窟内の生態系に予期しない変化をもたらしたと述べています。また、カビが広がり、悪臭を放つことも確認されました。
カールズバッド洞窟群国立公園は、100以上の洞窟と大小さまざまな地下室が広がる広大なエリアで、特に「ビッグルーム」と呼ばれる巨大な地下空間が有名です。このような貴重な自然環境を守るため、公園当局は観光客に対し、洞窟内での飲食物の持ち込みを控えるよう強く呼びかけています。
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他の観光地での自然汚染の事例
観光客による自然汚染は、カールズバッド洞窟群国立公園だけでなく、世界中の多くの観光地で問題となっています。
京都、奈良、鎌倉(日本)
日本の京都や奈良、鎌倉などの観光地では、観光客の増加によりゴミの投棄や騒音、文化財への悪影響が報告されています。特に京都では、観光客が多すぎて公共交通機関が混雑し、地元住民の生活に支障をきたすこともあります。
ヴェネツィア(イタリア)
イタリアのヴェネツィアでは、観光客の急増により、街の景観や環境が大きく損なわれています。特に大型クルーズ船がもたらす排水やゴミが問題となっており、観光客の数を制限する対策が検討されています。
ガラパゴス諸島(エクアドル)
エクアドルのガラパゴス諸島では、観光客の増加が生態系に深刻な影響を与えています。特に、観光客が持ち込む外来種が固有種に悪影響を及ぼし、環境保護のための厳しい規制が導入されています。
このような出来事が再発しないよう、観光客一人ひとりが責任を持って行動することが重要です。洞窟や他の自然環境を守るために、私たちができることは何でしょうか?
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