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負債総額4億円、フェルナンデスの終焉と可能性

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フェルナンデス(戸田市)は、7月11日までに事業を停止し、破産手続きを開始しました。負債総額は4億3389万円に達しています。フェルナンデスは、国産エレキギターブランド「FERNANDES」の販売を中心に事業を展開し、著名アーティストとのライセンス契約やギター職人の養成学校の開設などで高い知名度を誇っていました。

ギターの他にもベース、アンプ、エフェクターなどを取り扱い、製造は外注委託を基本としており、1999年1月期には年間売上高が40億円台に達するなど、かつては大きな成功を収めていました。

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しかし、近年は中古市場の台頭や競争激化により業績が悪化し、2022年1月期には売上高が1億6608万円まで落ち込み、2414万円の最終赤字を計上しました。さらに、関係の深かった大阪フェルナンデスが2023年4月に破産したことも影響し、資金繰りが限界に達しました。

フェルナンデスは、自社Webサイトで「複数の債権者に対して相当額の債務を負担しており、事業の継続が不可能な状況」と報告し、自己破産手続き開始の申立を行う予定です。

1969年に設立されたフェルナンデスは、ビギナーからプロのミュージシャンまで幅広い層に支持されてきました。スピーカーを内蔵した「ZO-3」などのヒット商品も生み出しています。また、アーティストとのコラボレーションや、バンドをテーマにしたアニメとのコラボレーションも積極的に行っていました。例えば、2023年には「放課後ティータイム」とのコラボレーションで「FERNANDESコラボ 放課後ティータイムZO-3ギター」を発売し、話題を呼びました。

このように、フェルナンデスは多くのミュージシャンやファンに愛されてきましたが、残念ながら事業を継続することができなくなりました。今後の動向については、破産手続きの進展を見守る必要があります。

 

 


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