日米通算507本塁打のレジェンド・松井秀喜氏が、野球教室で語ったのは「技術よりも気持ち」。東京都内の室内練習場で行われたイベントでは、笑顔と本気が交差する指導が展開され、11球目には柵越えの一発も。NPO活動の一環として続く教室が、子どもたちの記憶に刻まれた1日となりました。
松井秀喜が
野球教室開催
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「技術ではなく、気持ちが成長の原動力になる」。
そう語ったのは、日米通算507本塁打を放ったレジェンド・松井秀喜氏。2025年5月10日、東京都内で開催された野球教室で、未来の球児たちに真剣な眼差しを向けた。
柵越えホームランの実演から笑顔あふれる指導まで──50歳の今もなお、グラウンドに立つその姿が伝えるメッセージは、野球の枠を越えて心に響くものだった。
✅ 見出し | ▶ 要点 |
---|---|
松井秀喜の野球教室開催 | 東京都内で35人の子どもたちが参加 |
「気持ちが大事」と指導 | 上達したい気持ちを一番大切にと強調 |
柵越えホームラン披露 | 11スイング目に豪快な一発で会場沸く |
イベント通算34回目 | 日本では11回目、米国含め34回目の開催 |
子どもたちへの思いを胸に、松井秀喜氏が再びバットを握った――。
松井秀喜の野球教室はどんな様子だった?
▶ いつ・どこで開催されたのか?
2025年5月10日、東京都内の室内練習場にて、松井秀喜氏が代表理事を務めるNPO法人「松井55ベースボールファウンデーション」主催の野球教室が開催された。今回のイベントは、子どもたちに直接指導する場として日本国内では通算11回目、米国での開催も含めると34回目を数える。
参加したのは、野球に情熱を持つ小学生約35人。指導内容は基礎的なキャッチボールからスタートし、フライ・ゴロの処理など、技術だけでなく意識面にも重点を置いたものとなった。
▶ 室内の施設での指導とは?
当日は雨模様だったが、会場内の明るく整った環境のもとで、松井氏は子どもたちの一挙手一投足を丁寧に見守った。冒頭では、「うまくなりたい気持ちが少しでも大きくなる一日にしたい」と笑顔であいさつし、「元気に楽しく安全に、ケガなく帰れるように」と子どもたちに語りかけた。
ウォーミングアップの時間には「僕が一番お世話になります」とユーモアも交え、場を和ませる一幕も。松井氏の“柔らかさ”と“真剣さ”のバランスが、参加した子どもたちの緊張を解きほぐしていった。
【日本開催 vs 米国開催】松井野球教室の比較
項目 | 日本開催(今回含む) | 米国開催(累計) |
---|---|---|
開催回数 | 11回 | 23回 |
対象年齢 | 主に小学生 | 小〜中学生中心 |
指導スタイル | 実演+コメント中心 | ゲーム形式を重視 |
メッセージの主軸 | 「気持ち」「安全」「楽しむ」 | 「継続」「挑戦」「多様性」 |
🔹継続する社会貢献としての「松井教室」
今回の野球教室は、単なる技術指導の場にとどまらない。主催する「松井55ベースボールファウンデーション」は、野球を通じて次世代育成を支援することを目的に2007年から活動を続けている。イベントのたびに、松井氏自身がバットを握り、守備位置に立つ。
また、被災地支援にも力を入れており、能登半島地震の直後には関連団体を通じてスポーツ用品の寄贈も行われた。子どもたちにとっては、野球教室という時間が「ただの練習」ではなく、「未来への約束」として記憶に残る体験となっている。
イベント費用は基本無料
安全面・感染症対策も徹底
地域の教育関係者も参加・見学
松井秀喜はどんな指導やメッセージを届けたのか?
▶ 松井氏の言葉に込められた意味は?
松井氏は「技術よりも“気持ち”が大事」と語り、上達するために何よりもまず“うまくなりたいと思うこと”の大切さを繰り返し伝えた。指導中には、「元気よく!」「顔を上げて!」と声をかけ、動作だけでなく気持ちの持ち方を教えようとする姿勢が印象的だった。
また、参加者一人ひとりに向き合いながら目線を合わせ、質問にもていねいに答えていた。「まずは野球を好きになること。そのうえで、どうすればもっと楽しくなるかを考えればいい」。それは、今も野球を愛する“現役時代の延長”としての松井秀喜の言葉だった。
▶ 子どもたちへの実演指導と打撃披露
指導の終盤には雨が止み、待ち望んでいたフリー打撃が実施された。日米通算507本塁打のスラッガーがスイングを始めると、会場の空気が一変する。
最初の10球はあえて力を抜いたスイングを披露。しかし11球目、鋭いスイングからライナー性の当たりが飛び出し、そのまま柵越えのホームランとなった。拍手と歓声が沸き起こり、子どもたちの目はキラキラと輝いていた。
【野球教室の流れ(実施構成)】
① あいさつと趣旨説明
↓
② ウォーミングアップ(安全確認)
↓
③ 実技指導(キャッチボール・フライ・ゴロ)
↓
④ 松井氏の言葉による指導(気持ちの重要性)
↓
⑤ 打撃デモ(11球目でホームラン)
✅ 見出し | ▶ 要点 |
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指導の焦点 | 「気持ちの強さ」が中心テーマに |
松井氏の姿勢 | 一人ひとりに丁寧に声をかけ対応 |
ホームラン披露 | 11スイング目に柵越えライナー |
子どもたちの反応 | 会場中に歓声と笑顔があふれた |
「好き」という気持ちが、未来を変えていく——その一瞬に、全てが込められていた。
「ここで注目したいのは、松井氏が“技術”ではなく“気持ち”に重きを置いた点だ。野球が好きであること、それを支える気持ちがなければ、どれほど良い指導も響かない。」
松井秀喜が見せたもう一つの側面とは?
▶ ユーモアと社会貢献の両立とは?
冒頭の「僕が一番お世話になります」という冗談は、子どもたちの緊張をほぐし、笑顔を引き出すきっかけとなった。スターであることを忘れ、1人の“大人”として接するその姿に、松井氏の人柄がにじんでいた。
さらに、ファウンデーションを通じた継続的な開催と被災地支援は、野球を使った社会貢献のひとつの理想形といえる。ホームランを打ち、子どもたちと笑い合い、指導者として言葉を残す──そのすべてが「松井秀喜らしさ」に集約されていた。
🧠バットの音に、未来の鼓動を重ねて
バットに乗った打球が空を切る瞬間、その音には言葉以上の力が宿っている。
松井秀喜は、記録ではなく記憶を残すためにグラウンドに立ち続けている。
指導でも試合でもない、ただ子どもたちのためにバットを振る。そこには、かつてのプロ野球選手という肩書きよりも、ずっと大きな“役割”があるのだろう。
技術を超えて気持ちを伝えたその姿は、まさに「未来への遺伝子」。
彼が振ったバットは、子どもたちにとって“人生で最初の本気”を教えていたのかもしれない。
❓FAQ
Q1. この野球教室の対象年齢は?
A. 小学3年生~6年生が中心です。
Q2. どうやって参加できるの?
A. NPO法人「松井55ベースボールファウンデーション」の公式サイト等で応募可能です。
Q3. 今後も開催される予定は?
A. 年1〜2回の頻度で、国内外含めて継続開催中です(開催地は毎回異なります)。
Q4. 指導は松井氏だけですか?
A. サポートスタッフや他コーチも参加しますが、松井氏がすべての実演に関与します。
✅ 見出し | ▶ 要点 |
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野球教室の概要 | 松井氏主導で35人が参加、都内で開催 |
伝えたかったこと | 「うまくなりたい気持ち」の重要性 |
打撃披露の意義 | 技術よりも“夢”を届ける一打だった |
社会貢献の文脈 | 継続的な支援活動として定着中 |
これほどまでに「教えること」に誠実なレジェンドは、他に何人いるだろうか?