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母が拾ったベランダの白い卵…処分には市の許可が必要だった

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「ベランダに卵が落ちてた」と母から届いた1枚の写真。軽く捨てようとしたその白い卵は、実は“勝手に処分すると法律違反”の可能性があるハトの卵だった。鳥獣保護法の存在、市役所の対応、申請手続き、そして許可が下りるまでの10日間の記録を通して、私たちが知らずに越えてしまうかもしれない法の壁と、命への敬意を描く。

 

 

 

ベランダの白い卵
処分には市の許可

 

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🕊 ハトの卵、ベランダに落ちていたらどうする?

✅ 見出し要点(1文)
▶ 発見の瞬間ベランダに突如、白い卵が転がっていた
▶ 最初の対応とりあえず捨てようかと思っていた
▶ 法律の壁鳥獣保護法で勝手な処分は禁止されていた
▶ 市の対応許可申請が必要、職員が現地調査に訪問

ハトの卵、ベランダに落ちていたらどうする?

いつ・どこで起きたのか?

「ベランダに卵が落ちてるんだけど」

そんな一文と共に届いた母からのメッセージは、いきなりすぎて理解が追いつかなかった。添付された写真を開いてみると、確かに、ベランダの隅に小さな白い卵がポツンと転がっている。

場所は熊本市内のマンション。毎朝のように訪れるハトを追い払うのが母の日課だが、この日、午後にベランダを確認したところ、いつの間にか卵が落ちていたという。

軽くヒビが入り、ニワトリの卵より一回り小さいサイズ。その様子からも、おもちゃではなく本物の卵であることがすぐにわかった。

「おそらくハトだろうけど、こんな急に産むものなのか?」

最初はそんな軽い疑問とともに、「見た後、燃えるゴミに出せばいいか」程度に考えていた。

なぜ注目されたのか?

しかし、問題はそのあとだった。

卵の正体を確認するため、スマホで「ハト 卵 大きさ」と検索しているうちに、気になる文字が目に飛び込んできた。

「ハトの卵を勝手に捨てると法律違反になる可能性があります」

一瞬、目を疑った。野生動物を保護する「鳥獣保護管理法」という言葉も見えた。まさかこんな何気ない日常に、法律の壁があるとは思わなかった。しかも、違反すれば罰金や懲役の可能性もあるという。

慌てて市役所に連絡を取り、事態を確認する必要が出てきた。思えばこの時が、長い「ハトの卵10日物語」の始まりだった。


🔸 SNSでの“驚き共有”が広がる背景

最近では、X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSで「ベランダ 卵」「ハト 卵 違法」などのワードが急上昇しており、思わぬ法律リスクを巡って投稿がバズるケースも少なくない。

この“卵騒動”は、他人事では済まされない身近な生活トラブルになりつつある。

  • 「卵を捨てたら違法」はSNSでも拡散され驚きの声が多い

  • ベランダで卵を発見した報告が相次ぎ、共感を集めている

  • 「捨てていいのか悩む」「どうすれば?」という声が続出中

要素ハトの卵ニワトリの卵
大きさ約4cm(ピンポン玉大)約6cm(一般的サイズ)
重さ約17g約60g
表面状態白く滑らか/少しヒビありややざらつきあり/頑丈
所在地ベランダに直接卵パック(家庭冷蔵庫内)
処分時の扱い法的に許可が必要燃えるゴミとして自由に廃棄可

ハトの卵は勝手に処分してはいけない?

鳥獣保護法ではどう定められている?

熊本市役所・鳥獣対策室の担当者はこう語った。

「ハトの卵を市の許可なく捨てることは、『鳥獣保護管理法』で禁じられています」

この法律では、ハトのような野生鳥獣を無断で捕まえたり、卵を取ったり、動かすことも禁止されている。罰則は1年以下の懲役、もしくは100万円以下の罰金。

ベランダという私有空間であっても、野生動物に関しては公共の自然環境とみなされる領域がある。

つまり「家だから捨ててよい」は通用しないのだ。

さらに担当者はこうも続ける。

「命があるものは、見守ることが原則になります」

ハトの卵であっても、処分には市の許可が必要。それを知らずに捨ててしまうと、知らず知らずのうちに法を犯してしまう可能性があるのだ。


🔸 法律が守ろうとする“命の重み”

鳥獣保護法の趣旨は「生物多様性保全」。そのため、ハトだけでなくスズメやカラス、ツバメの巣にも同様のルールが適用される。

一見「厄介な規制」に見えるが、その背景には、自然との共生を目指す社会的な合意がある。

  • 鳥類全般に適用されるため、他の巣や卵も同様に保護対象

  • 卵であっても“命”の一部として法的な扱いを受ける

  • 「知らなかった」では済まないケースが増えている


実際どうすればいい?

結論としては、「市役所に許可を申請する」ことが必要。

このケースでも、電話→現地調査→書類記入→許可通知→廃棄、という流れを経て、ようやく処分が許可された。しかも最後には「報告書の提出」まで求められる。

担当者による現地訪問は予約制で、写真撮影やベランダの確認など、丁寧に調査が行われた。

処分対象の記載例や、焼却方法の記載まで、すべて記入したうえで書類が完成する。

一見すると大げさに思えるが、それが“命を断つ”行為に対する最低限の責任なのかもしれない。

✅ 見出し要点(1文)
▶ 法律の壁ハトの卵を捨てるのは違法の可能性
▶ 正しい対応市役所への許可申請が必要
▶ 手続き内容現地調査と書類記入が求められる
▶ 命への配慮処分には報告書提出まで義務付けられる
  1. ハトの卵を発見

  2. 市役所(鳥獣対策室)に電話相談

  3. 現地調査の予約・担当者が訪問

  4. 申請書に記入し、処分許可を申請

  5. 許可通知を受け取り処分実施

  6. 採取報告書を市役所に返送


ハトの執着とこれからの対策は?

なぜ繰り返し来るのか?

今回の事例のように、一度卵が産み付けられたベランダは、ハトにとって「住み家」として認識されてしまう。

「同じハトが、また戻ってきますよ」

そう語るのは、ハト対策を専門とする「三勢(日本鳩対策センター熊本)」の岩下氏。

ハトは一度気に入った場所には、強い執着心を示す習性があり、物理的な対策を講じない限り、何度でも同じ場所を狙ってくる。

これは、人間の“意思”とは関係なく、動物としての本能に基づいた行動である。


有効なハト対策は?

以下は岩下氏がすすめる、具体的な対策手段だ。

  • ネットの設置:全体的な侵入を防ぐ

  • スパイク(剣山):止まりやすい場所を物理的に封鎖

  • 忌避剤の使用:感触と臭いで心理的に追い払う

  • 電気ショック装置:軽微な刺激で再訪問を防止

ただし、すでに“住み家認定”された場所では、効果に限界もある。組み合わせと定期的な見直しが肝要だ。

「市の手続きは意外と丁寧で簡単。けれど、再発防止には自分たちの対応次第ということも覚えておきたいポイントです」

小さな卵ひとつ。その17gに、私たちはどれほどの想像力を持てるだろうか。

日常の一角に紛れ込んだ“野生の一部”。それを「うっとうしい」と思うのか、「守るべきもの」と考えるのかで、私たちの文明の温度が測れるような気がする。

命を断つ手続きを通して知った、社会の仕組みと人間の責任。それは面倒さではなく、敬意と成熟の形かもしれない。

✅ 見出し要点(1文)
▶ 発見ベランダに突然、卵が落ちていた
▶ 法律ハトの卵も鳥獣保護法の対象で勝手に処分不可
▶ 手続き市への申請と調査を経て処分が可能に
▶ 教訓小さな命への配慮と社会ルールの再認識

❓ FAQ(よくある質問)

Q1. 巣がなければ捨ててもいい?
A1. 卵やヒナがあれば巣の有無に関係なく法的保護対象です。

Q2. 放っておけば自然にいなくなる?
A2. 執着心の強いハトは繰り返し同じ場所を訪れる傾向があります。

Q3. 他の鳥にも同じ法律が適用される?
A3. スズメ・カラス・ツバメなどの野生鳥獣すべてが対象です。

Q4. 許可なしで捨ててしまった場合はどうなる?
A4. 法律違反となり、懲役や罰金が科される可能性があります。


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