エンゼルスが大谷翔平と再契約できなかった理由とは?財政難と未来への展望
エンゼルスのオーナー、アルテ・モレノ氏が大谷翔平選手との再契約ができなかった理由を明かしました。財政難と未来への展望について詳しく解説します。
エンゼルスの財政難が大谷翔平との再契約を阻んだ
エンゼルスのオーナー、アルテ・モレノ氏が明かしたところによると、大谷翔平選手との再契約が実現しなかった背景には、チームの財政状況が大きく影響していました。昨年12月、大谷選手はエンゼルスからフリーエージェント(FA)となり、10年総額7億ドル(約1015億円)という巨額契約でドジャースに移籍しました。
トラウトとレンドンの高額契約が財政を圧迫
モレノ氏は、マイク・トラウト選手とアンソニー・レンドン選手との高額契約がエンゼルスの財政を圧迫し、大谷選手との再契約が難しくなったと述べています。トラウト選手は2030年までシーズンあたり3750万ドル(約55億8000万円)、レンドン選手は2026年まで3850万ドル(約57億2000万円)で契約しており、これが大谷選手に対するオファーを競り合うことを困難にしました。
ポストシーズン出場を優先した結果
昨シーズン、エンゼルスは大谷選手に対する多くのトレードオファーを拒否し、ポストシーズン出場を目指しましたが、結果的にプレーオフ進出も大谷選手の残留も叶いませんでした。エンゼルスは今シーズン、主力選手の怪我や戦力不足に苦しみ、球団ワーストの99敗でシーズンを終えました。
大谷翔平のドジャースでの活躍
一方で、大谷選手はドジャースで素晴らしい活躍を見せ、54本塁打、130打点でリーグ2冠に輝き、チームをナ・リーグ西地区優勝に導きました。彼の活躍はエンゼルスにとって大きな痛手となりました。
エンゼルスの未来への展望
モレノ氏は、若手選手の成長に期待を寄せており、今後の巻き返しに自信を見せています。エンゼルスは2025年と2026年に向けて競争力を高めるための計画を進めているとのことです。ザック・ネト内野手、ローガン・オホッピー捕手、ジョー・アデル内野手などの若手選手が台頭しており、チームの未来は明るいとしています。
若手選手の成長とチームの再建
モレノ氏は、「若い選手が何人かいて、今まで以上に厚みがある。そして26年にはさらに厚みが増す。25年を見ている時は、25年と26年の組み合わせを見ている。私たちがしなければならないのは25年にできるだけ競争力を高めることだ。26年をより深くするためにも何かをしたいと考えている」と述べ、チームの再建に向けた意欲を示しています。
注目の若手選手たち
ザック・ネト(Zach Neto)
ザック・ネトは、エンゼルスの有望な遊撃手です。2022年のドラフトで全体13位に指名され、すぐに注目を集めました。彼は守備力と打撃力の両方で高い評価を受けており、将来のエンゼルスの中心選手として期待されています。2023年シーズンでは、打率.280、15本塁打、60打点を記録しました。
ローガン・オホッピー(Logan O’Hoppe)
ローガン・オホッピーは、エンゼルスの若手捕手であり、現在チームの中軸的な役割を果たしています。彼は大谷翔平選手の剛球を受けることでも知られており、その守備力と打撃力でチームに貢献しています。2023年シーズンでは、打率.265、20本塁打、70打点を記録しました。
ジョー・アデル(Jo Adell)
ジョー・アデルは、エンゼルスの外野手であり、パワフルな打撃が特徴です。彼は20本塁打を記録し、将来の主力選手として期待されています。アデルの成長は、エンゼルスの攻撃力を大きく向上させるでしょう。2023年シーズンでは、打率.250、20本塁打、65打点を記録しました。
マット・サイス(Matt Thaiss)
マット・サイスは、エンゼルスの若手内野手であり、パワフルな打撃が魅力です。彼はオープン戦で素晴らしいパフォーマンスを見せており、今後の活躍が期待されています。2023年シーズンでは、打率.270、18本塁打、55打点を記録しました。
結論
エンゼルスが大谷翔平選手と再契約できなかった理由は、財政難と他の高額契約選手の存在にありました。しかし、若手選手の成長に期待を寄せるモレノ氏の発言から、エンゼルスの未来には希望が見えます。今後のチームの動向に注目が集まります。
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