ダウンバーストとは?
ダウンバーストは、積乱雲や積雲から発生する強力な下降気流が地表に衝突し、四方に広がる現象です。この現象は、風速が50m/sを超えることもあり、局地的に大きな被害をもたらすことがあります。
お昼のニュースで
— わぴちゃん🐰🎀【公式】気象予報士🌦️/自然系ライター🌺 (@wapichan_ap) 2023年7月6日
静岡の突風が取り上げられたけど
積乱雲に伴う「激しい突風」には
いくつか種類があるよ(๑•ᆺ•๑)o🪄
代表的なのが
🔵竜巻
🟡ダウンバースト
🔴ガストフロント の3つ
竜巻も細かく見ると
📝tornado
📝land spout
📝waterspout
📝cold air funnel
などのタイプがあるよ🌪️ pic.twitter.com/lCHpPABBI6
ダウンバーストで涼しくなるのか?
ダウンバーストは、積乱雲や積雲から発生する強力な下降気流が地表に衝突し、四方に広がる現象です。この現象は、風速が50m/sを超えることもあり、局地的に大きな被害をもたらすことがあります。では、ダウンバーストが発生すると涼しくなるのでしょうか?
ダウンバーストの冷却効果
ダウンバーストは、通常、冷たい空気を伴って発生します。これは、積乱雲の中で水滴や氷粒が蒸発や融解する際に周囲の空気から熱を奪い、冷却されるためです。この冷たい空気が地表に衝突し、四方に広がることで、周囲の気温が一時的に下がることがあります。
ダウンバーストの種類と冷却効果
ダウンバーストには「ドライ・ダウンバースト」と「ウェット・ダウンバースト」の2種類があります。
- ドライ・ダウンバースト: 乾燥した空気を伴うダウンバーストで、降水がほとんどないため、冷却効果が強いです。
- ウェット・ダウンバースト: 湿った空気を伴うダウンバーストで、降水を伴うため、冷却効果はドライ・ダウンバーストほど強くありませんが、それでも気温が下がることがあります。
ダウンバーストは、その広がりの範囲によって「マイクロバースト」と「マクロバースト」に分類されます。
- マイクロバースト: 吹き出す気流の範囲が4km以内の局地的なもの。
- マクロバースト: 吹き出す気流の範囲が4km以上の広範囲なもの。
発生原因
- 水滴による押し下げ: 積乱雲の中で大量の水滴が落下し、空気を押し下げることで発生します。
- 潜熱と顕熱: 落下する氷粒や水滴が融解や蒸発する際に周囲の空気から熱を奪い、冷却されて密度が増し、下降気流が強化されます。
ダウンバーストの影響
ダウンバーストは、特に航空機にとって危険な現象です。離着陸時にダウンバーストに遭遇すると、機体が急激に下降し、墜落の危険性が高まります。また、地上でも強風による建物の倒壊や樹木の倒木などの被害が発生します。
ダウンバーストと竜巻の違い
ダウンバーストと竜巻はどちらも強風を伴う現象ですが、発生メカニズムが異なります。竜巻は積乱雲の上昇気流によって発生する渦巻き状の風であるのに対し、ダウンバーストは下降気流が地表に衝突して広がる風です。
まとめ
ダウンバーストは、積乱雲や積雲から発生する強力な下降気流が地表に衝突し、四方に広がる現象です。特に航空機にとって危険な現象であり、地上でも大きな被害をもたらすことがあります。ダウンバーストの発生原因や種類、影響について理解することで、適切な対策を講じることが重要です。